アバデーの絨毯

シラーズとイスファハンの間にアバデーがあります。
アバデーからのカーペットは、花瓶のモチーフと共に当たり障りのない色が使用されていました。
その後、織職人たちは新しいモチーフを探すようになりました。
そこで、アバデに夏の牧草地を所有する遊牧民カシュガイ族より影響を受け、それ以来絨毯は赤褐色
と青を組み合わせたものとなり、中央と四隅に大きいメダリオンが特徴となりました。
個々のモチーフはカシュガイと極似しております。
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グランシャルモ
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オールドギャッベ

ギャッベとは、ペルシャ語で毛足が長く結びが粗い絨毯のことを言います。
イラン南西部を遊牧するカシュガイ族、ルリ族の人たちの生活の中で制作された絨毯です。
遊牧移動ため軽くするために、結びを粗くする必要があったものと推察します。
しかし、ボーダーラインの色の遊びは見事なものです。部族のセンスが見えます。
遊牧生活が、定着生活に変化しているこの頃にあっては、このような絨毯が姿を消して行きます。
オールドギャッベは貴重な一品となって行きます。(グランシャルモ所蔵)
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グランシャルモ
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第24回絨毯展を振り返って

ニザーミーが書いたアゼルバイジャンの悲劇的な、ホスロとシーリンの恋愛の一コマを絨毯にされたものです。
裸婦を描いた絨毯は初めて見ました。大変珍しい一品です。
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グランシャルモ
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